武蔵大学講演会の感想
今日は昨日の飲み過ぎでふらふらしながら翻訳の仕事を多少した後、五時から江古田の武蔵大学に香川檀さん主催の講演会を聞きにいく。家から自転車で10分強の距離。フロッタージュの芸術家・岡部昌生さんと写真家・港千尋さんのコラボレーション。都市の皮膚を擦りとるという発想に魅せられる。パリのユダヤ人街、加害と被害の記憶が混じる広島の宇品駅などの場が紙と鉛筆で写し取られ記録されていく。都市の皮膚の採取といえようが、芸術家が都市を一方的に見るというのではなく、相互作用が生じて芸術家の身体も「脱皮する」というのが、他者性にさらされてこちらも変容するというのが、今関心を持っているアイヒンガーと都市ウィーンとの眼差し/眼差される関係ともつながって、とても面白い。擦り取りである以上は、事物の形をそのまま複写する側面もあるけれど、形の忠実な再生ではなく、形が飛び出してくるというのが印象に残る。宇品駅これは撤去されたそうだが、その縁石の隙間、つまり形なきものを擦るというところがすごい、というのが今日の一番の感想。こういう機会を作ってくださった香川さんに感謝。明日は早稲田の香川さんの授業にゲストとして来られて話されるとか。
金曜4限(21日)、早稲田でのゲスト授業をお願いしてあります。「ポスト・ホロコースト・アートの可能性」というテーマに、岡部さんのフォロッタージュの制作を重ね、話していただく予定です。36号館582教室。
とても出たいが授業が重なっている、どうしようか。
七島くんと古田さんに会場であって、果敢に質問にも立った七島くんに敬意を表して、せっかくだから江古田のイスラエル料理屋で晩ご飯をいっしょに食べる。